SUS固溶化処理承ります

金属熱処理ソリューション担当の田中です。
今回はSUSの固溶化処理を承っているためご紹介します。
SUS304等のオーステナイト系ステンレスは
加工や溶接を行った場所を起点として材質が持つ高い耐食性が損なわれてしまい
使用時に腐食が進行することがあります。
これを防ぐために損なわれた耐食性を回復させるのが固溶化処理です。

大ロット品、大型製品、スポット品でも幅広く対応していますので
初めて知った方や、実際に腐食でお困りの方は是非一度お試し下さい。

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SUS低温焼鈍承ります

金属熱処理ソリューション担当の田中です。
今回はステンレスの低温焼鈍についてご案内します。

SUS304に代表されるオーステナイト系ステンレスは加工後、低温焼鈍を行う場合があります。オーステナイト系ステンレスは加工硬化しやすく、SUS301でHV500程度、SUS304でHV400程度になります。しかし硬化は応力が加わっている状態でもあるため、加工硬化したまま使用すると、経年変化による悪影響が発生する可能性があります(クラックやサビなど)。

本来は固溶化処理をして加工応力を除去することで対策しますが、硬度はHV200以下になります。そのため、硬度と応力除去を両者ほどほどに確保する目的で低温焼鈍を行う場合があり、おおよそ250~480℃程度の低い温度域で検討します。しかしながらこれは例外的処置のため、あくまで理想は固溶化することであることにはご留意下さい。

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年末年始休業日のお知らせ

金属熱処理ソリューションでは年末年始の休業日を以下の通りとさせて頂きます。

ご不便をおかけしますが何卒ご了承の程よろしくお願い申し上げます。

休業日:2022.12.30~2023.1.8

休業期間中に頂きましたお問合せは
2023.1.9より順次ご連絡させて頂きます。

 

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ハイス材の焼入れ歪みについて

金属熱処理ソリューション担当の田中です。
ハイス材は多くの合金元素を含有するため
焼入れ焼き戻しにより高い硬度と靭性を付与することができます。
しかし一般的な鋼材より熱処理温度が高いため
一度発生した歪みが矯正が難しいリスクが存在します。
金属熱処理ソリューションでは焼入時点の歪を抑制する
セッティングを行っていますので、歪みでお困りのお客様は一度お問合せ下さい。

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熱処理時の酸素分圧が測定可能です

金属熱処理ソリューション担当の田中です。
真空熱処理では、排気ポンプで炉内空気を排出させ、低真空から高真空までの圧力をつくり処理を行っております。
それでも全く酸素の無い雰囲気を作り上げることは出来ないため、
その残留酸素分圧の計測を金属熱処理ソリューションでは対応しています。
10^-3paという高真空下でも使用でき、10^-30atmO2までの計測が行えます。
1atmが1気圧になりますので非常にわずかな酸素まで検出可能です。
特に酸素との反応を嫌う材料や製品に着色が発生してしまった際に使用し、炉内環境に異常が出ないか確認可能です。
特に自動車メーカー様の試作処理で重宝しており、
この機器を所有しているからこそ、ご用命いただいている案件もございます。
是非お問合せ下さい。

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ビットの破損対策(材料と熱処理の見直し)

金属熱処理ソリューションの田中です。
今回は部品破損の相談があったのでご紹介します。
材料はSCM435、熱処理は浸炭焼入をしていたそうですが
想定以上に早く破損したとのことです。
今回の場合、浸炭焼入れ条件に問題はありませんでした。

原因としては浸炭では炭素量が多すぎるが故に
材料全体が硬くなっている一方、脆い状態になっており
破損が生じたことが考えられます。

使用環境にもよりますが、
より粘り強い材料選定を行うことで
改善できる可能性があります。

今回は炭素量0.5%前後含有の材料(SUP9、SCM440、SKS4等)を選定し、
いずれもズブ焼入れでHRC50~54、
摩耗に強くしたい場合HRC54~58に設定することを提案させて頂きました。

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エネルギーコスト増大について

金属熱処理ソリューションの田中です。
電気代(ガス代も)の値上げが止まりません。
問題となっているのは燃料費調整単価で、
発電燃料の輸入価格が毎月反映して電力会社から算出されています。

燃料費調整額は燃料費調整単価×使用電力量(kWh)で求められます。

熱処理業者はエネルギー大量消費産業のため
事業規模にもよりますが、例えば月の使用電力が50万kWhの会社とすると
燃料調整単価が1円上がるだけで50万円の値上げとなります。

2021年1月と比較すると2022.7月の差は単価8.6円/kWh。
8.6×50万kWh=月430万円値上がりしたことになります。
今後冬にかけて更に高騰する予測もあり、
もはや企業努力で吸収するという次元ではない異常事態で、
体力が無ければ廃業を検討する水準と言えます。
当然、全国の同業者が同じ状況と思われます。

つきましてはお客様には値上がりした電気代を
速やかに反映せざるを得ない危機迫った状況となっており、
どうかご理解とご協力をお願い申し上げます。

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YXR3の焼入れ承ります

金属熱処理ソリューションの田中です。
YXR3等のハイス鋼、高速度鋼の焼入れを
辞める業者様が増えているようです。

これらの材料は一般的な鋼材より高い温度での処理となり、
焼入後の焼戻しも工数を要します。加えて
エネルギーコストの上昇や受注量の減少から
採算が取れないことも背景にあるようです。

金属熱処理ソリューションでは
引き続きハイス鋼の焼入れを承っていますので
依頼先でお困りのお客様は是非お問合せ下さい。

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