ソルト焼入れ、お任せ下さい!低歪み編

金属熱処理ソリューションの田中です
先回に引き続き、塩浴(ソルトバス)を用いた熱処理についてご紹介します。

第2回:ソルト焼入れが低歪みな理由

ソルト焼入れは、電気炉やガス炉による焼入れと比較して、
歪みが半分から3分の1程度に抑えられると言われています。
理由として大きく2つあります。

理由①液体による浮力が働く
真っ赤になる程熱い状態にした棒状の鋼材の端をつまんで真横にすると、
重力で下に曲がりそうなことは、なんとなくイメージできると思います。
これがソルトバスの中で同じことを行なうと、液体の浮力が働いて
曲がりを抑えることができます。
また、熱処理において製品の熱処理炉内への置き方(セット)というは
非常に重要で、置き方ひとつ違うだけで歪みに大きく影響します。

金属熱処理ソリューションでは
最適なセット方法とソルトバスで、お客様の製品を最小の歪みに抑えます。
次回は低歪みのもう一つの理由をご紹介します。

ソルト焼入れ、液体浸炭、タフトライド
それぞれ試作、単品、量産まで承っております。
是非お問い合わせ下さい。

金属熱処理ソリューション
http://www.ht-solution.jp

ソルト設備一覧はこちら
http://www.ht-solution.jp/solution/salt.html

ソルト焼入れ、お任せ下さい!概要編

金属熱処理ソリューションの田中です。
今回からしばらくは、塩浴(ソルトバス)を用いた熱処理についてご紹介します。

第1回:ソルトバス概要

ソルトバスは薬剤を高温で溶かしたものですが、
これを熱媒体とした熱処理工法として主に以下のものがあります。

焼入       =ソルト焼入れ
浸炭(窒化)焼入=液体浸炭
窒化       =タフトライド(塩浴軟窒化)

当然、薬液成分はそれぞれ違います。
これらは昔ながらの熱処理工法で、
効率化・量産性を重視した時代の流れとともに、

ソルト焼入れ→真空炉等、工業炉での全体(ズブ)焼入
液体浸炭  →ガス浸炭
塩浴軟窒化 →ガス軟窒化

へと置き換わりつつあります。(例外でタフトは健在です)
これらソルトを使った熱処理は
確かに量産性では工業炉に劣りますが、

・硬度の均一性
・低歪み
・硬度と靱(じん)性の両立

等、現代の工業炉では引き出せない品質を
実現できるため、各工具メーカーさんを中心に
根強い人気があります。

次回はソルト焼入れが低歪みな理由をご紹介します。

金属熱処理ソリューションでは
ソルト焼入れ、液体浸炭、タフトライドの試作、単品、量産まで承っております。
是非お問い合わせ下さい。
金属熱処理ソリューション
http://www.ht-solution.jp

ソルト焼入れの設備はこちら
http://www.ht-solution.jp/solution/salt.html