ビットの破損対策(材料と熱処理の見直し)

金属熱処理ソリューションの田中です。
今回は部品破損の相談があったのでご紹介します。
材料はSCM435、熱処理は浸炭焼入をしていたそうですが
想定以上に早く破損したとのことです。
今回の場合、浸炭焼入れ条件に問題はありませんでした。

原因としては浸炭では炭素量が多すぎるが故に
材料全体が硬くなっている一方、脆い状態になっており
破損が生じたことが考えられます。

使用環境にもよりますが、
より粘り強い材料選定を行うことで
改善できる可能性があります。

今回は炭素量0.5%前後含有の材料(SUP9、SCM440、SKS4等)を選定し、
いずれもズブ焼入れでHRC50~54、
摩耗に強くしたい場合HRC54~58に設定することを提案させて頂きました。

金属熱処理ソリューション
http://www.ht-solution.jp

止まり穴形状の内径を浸炭させたい

金属熱処理ソリューションの田中です。
浸炭の問い合わせで多いのが、止まり穴の内径が
表面と比較して浸炭層が浅いというものです。
浸炭は一般的にガス浸炭法が用いられますが、
浸炭ガスが行きわたらずに浸炭の入りが悪かったり、
止まり穴の冷却が悪くなっていることが考えられます。

対策としては
液体浸炭や真空浸炭が挙げられますが、
コスト、納期、量産性にそれぞれ一長一短があります。
金属熱処理ソリューションでは案件に応じた最適な解決方法を
ご提案しますので、お困りの際は是非お問合せ下さい。

金属熱処理ソリューション
http://www.ht-solution.jp

保磁力測定承ります

金属熱処理ソリューションの田中です。
保磁力の測定について紹介します。

鉄材料を加工(鍛造、切削、プレス、研磨、溶接等)すると磁化しますが、
熱処理(磁気焼鈍、磁性焼鈍、磁気抜き処理いろいろ呼称があり)によって
帯びた磁気を除去することが可能です。
ですが、磁気の程度は見た目で判別できるものではないので
専用の計測機器が必要となります。

金属熱処理ソリューションでは
以下の測定機器を保有しているため、
熱処理だけでなく検査のみのご依頼も承っております。
お気軽にお問合せ下さい。
自動計測保磁力計 K-HC1000(東北特殊鋼㈱製)
最大有効寸法:高さ25mm×幅50mm×奥50mm

こちらもご参照下さい(パーマロイの熱処理とB-Hアナライザによる保磁力測定)http://metalheat.co.jp/technique/index02.html

金属熱処理ソリューション
http://www.ht-solution.jp

熱処理の外製化を試算します

金属熱処理ソリューションの田中です。
今回はお客様にて内製されている熱処理の
外製化のご提案のお話です。

ものづくりにおける熱処理の工程はニッチでマイナーですが奥が深く、
高い専門知識や人海戦術が必要になります。また、日本は世界的に見ても
電気代が高く、人件費やランニングコスト、後継者不足・育成の観点から
内製を続けるべきなのか見直しを検討されるお客様も増えています。

そこで金属熱処理ソリューションでは
各種熱処理の専門家が外製化した場合のコストの試算を行っています。
外製化することで、お客様にとっては限られた工場スペースが空き、
より付加価値の高い事業分野に特化することが可能となります。

金属熱処理ソリューションでは
単品はもちろんですが、量産でも十分コストメリットが出せる
設備を揃えていますので、一度ご検討されてはいかがでしょうか。

金属熱処理ソリューション
http://www.ht-solution.jp

歯車の刃先の欠損(焼入後)

金属熱処理ソリューションの田中です。

歯車やギア等刃先の強度を上げるために
全体(ズブ)焼入れ、浸炭焼入れ、高周波焼入れ、窒化等
様々な方法で熱処理が施されていますが、
その中でよく使用時に刃が欠損するお話をよく聞きます。
原因としては硬度が高すぎたり、
高周波や浸炭における硬化層のムラが原因であることがあります。

金属熱処理ソリューションでは
高周波は周波数の調整やコイルの工夫で、
浸炭は熱処理条件の工夫で歯車表面を均一に硬化させることが可能です。

断面を切断してみると、歯車の凸凹に沿う形で
綺麗な硬化層が作られており、
より強度の高い製品を作ることができます。

案件の使用用途に合わせて提案していますので
ギア・歯車の欠損でお困りのお客様は是非お問合せ下さい。

金属熱処理ソリューション
http://www.ht-solution.jp

薄板を低歪みで量産:液体浸炭

金属熱処理ソリューションの田中です。
最近は真空浸炭のお問合せが増えています。

お客様が真空浸炭を選定した理由でよくあるのが
「真空浸炭は歪みが少ない」
というフレーズです。

同じように焼入れでも
「真空焼入れは歪みが少ない」
ということがよく聞かれます。

はっきり言うとその情報は誤りです。
鉄鋼に熱を加えて組織を変える以上、
歪み、変寸は必ず発生します。

もちろん金属熱処理ソリューションでも
真空浸炭は承っておりますが、
目的が変寸対策なのであれば
今となっては珍しい、液体浸炭をおすすめしています。

現代の浸炭焼入れはガスを使って浸炭させる、
ガス浸炭が主流となっています。
一方液体浸炭は、薬剤を加熱した浴槽を使って浸炭させます。
液体で処理するほうが、製品全体に水圧が加わるため、
ガス浸炭よりも3分の1から半分程度、変寸が少ない
言われています。

特に薄い板状の形をしている量産部品におすすめです。
一度お試し下さい。

金属熱処理ソリューション
http://www.ht-solution.jp

金属熱処理ソリューションとは?

こんにちは。金属熱処理ソリューションです。

今回は金属熱処理ソリューションとはどのようなものなのかご説明いたします。

 

「金属熱処理ソリューションとは」

各種熱処理分野のプロフェッショナルである企業の共同体です。

熱処理はニッチで職人的で閉鎖的な業界といわれますが、私たちは各企業の技術をオープンにし組み合わせることで、単独企業では思いも付かなかった発想が次々と生まれ、熱処理トラブルの解決力に繋がりました。

まさに~熱処理の輪は無限の可能性~です。

共同体であるからこそ成し得たこの解決力を活かし、幅広い熱処理のトータルサポート体制を構築。歪みや割れ等、お客様の熱処理に関わるあらゆるお困り事にワンストップで迅速に解決できると確信し、金属熱処理ソリューションを設立しました。

これは業界でも画期的な取り組みで、単一の熱処理を扱う企業それぞれに都度問い合わせるよりも、安心と利便性の面から大きなメリットがあるといえます。お客様のより良い製品作りに少しでもお役に立てれば幸いです。これからお付き合いの程よろしくお願い致します。

金属熱処理ソリューション  http://www.ht-solution.jp/

 

金属熱処理ソリューションホームページ

みなさんこんにちは。金属熱処理ソリューションです。

ホームページを立ち上げました。 http://www.ht-solution.jp/

ホームページでも「解決事例」を掲載していますが、

新しく解決事例を追加する際は、こちらのブログにて紹介

していく予定です。 随時更新 していきますのでお楽しみに。