ソルト液が内径に残留する場合があります

金属熱処理ソリューションの田中です。
ソルトバスによる焼入れはナトリウム系薬剤を加熱した液を使用して
焼入れを行うため、処理後は表面に液が残留します。

水やお湯で除去することが出来ますが、
内径のある製品では特に残留しやすく、
ブラシ等の物理的な摩擦も加えないと除去が困難です。

また、内径が細いと水やお湯ではほぼ除去できず、
面が粗かったり、切削粉が付いていると液の付着も多くなり
内径穴が詰まることもあります。

内径の洗浄も事前のご指定があれば行うことも可能ですが
細径は対応不可の場合があります。
ご依頼時はあらかじめそういったリスクをご考慮
頂きますようお願いします。

金属熱処理ソリューション
http://www.ht-solution.jp

チタンの陽極酸化承ります

金属熱処理ソリューションの田中です。
チタンの陽極酸化を新しく承るようになりました。

陽極酸化の特徴として、薄い酸化被膜を生成させての発色方法です。
見る方向で色調が変わり、チタンの下地肌が見えるため
塗装で出せない色となります。グラデーションも可能です。
またチタンの機械的特性が変わらず、耐候性や質感も良好です。

試作どちらも対応可能です。

ご希望の色をお問合せ下さい。
以前ご紹介した加熱による金属着色:「青、黒、茶のまだら模様」
も引き続き承っています。
こちらの適用材質は主にSS400やS45C等の炭素鋼、
SCM等の構造用合金鋼(クロモリ)となります.

金属に加熱(熱処理)で着色させる


金属熱処理ソリューション
http://www.ht-solution.jp

金属の加熱着色の適用鋼材

金属熱処理ソリューションの田中です。
以前こちらで紹介した加熱による金属着色についてですが、
「青、黒、茶のまだら模様」を付けたい場合、
適用材質は主にSS400やS45C等の炭素鋼、
SCM等の構造用合金鋼(クロモリ)となります。

まだら模様の着色は酸化膜によるもののため、
SUSやSKD、SKH等の高合金鋼は耐食性が高いことが
影響し上手く着色しませんのでご留意下さい。

金属熱処理ソリューション
http://www.ht-solution.jp

ソルトバスの加熱実験承ります

金属熱処理ソリューション担当の田中です。
金属試験片を急速加熱した際の状態をみたい問い合わせが
増えているため紹介させて頂きます。

昇温性能でみた場合、
ソルトバスの炉(塩浴炉)と電気炉を比較すると
液体であるソルトバスの方が優位性があります。
180℃~1200℃まで対応可能ですので
いくつか条件振りを検討されたい場合も
お気軽にお問合せ下さい。

金属熱処理ソリューション
http://www.ht-solution.jp

止まり穴形状の内径を浸炭させたい

金属熱処理ソリューションの田中です。
浸炭の問い合わせで多いのが、止まり穴の内径が
表面と比較して浸炭層が浅いというものです。
浸炭は一般的にガス浸炭法が用いられますが、
浸炭ガスが行きわたらずに浸炭の入りが悪かったり、
止まり穴の冷却が悪くなっていることが考えられます。

対策としては
液体浸炭や真空浸炭が挙げられますが、
コスト、納期、量産性にそれぞれ一長一短があります。
金属熱処理ソリューションでは案件に応じた最適な解決方法を
ご提案しますので、お困りの際は是非お問合せ下さい。

金属熱処理ソリューション
http://www.ht-solution.jp

保磁力測定承ります

金属熱処理ソリューションの田中です。
保磁力の測定について紹介します。

鉄材料を加工(鍛造、切削、プレス、研磨、溶接等)すると磁化しますが、
熱処理(磁気焼鈍、磁性焼鈍、磁気抜き処理いろいろ呼称があり)によって
帯びた磁気を除去することが可能です。
ですが、磁気の程度は見た目で判別できるものではないので
専用の計測機器が必要となります。

金属熱処理ソリューションでは
以下の測定機器を保有しているため、
熱処理だけでなく検査のみのご依頼も承っております。
お気軽にお問合せ下さい。
自動計測保磁力計 K-HC1000(東北特殊鋼㈱製)
最大有効寸法:高さ25mm×幅50mm×奥50mm

こちらもご参照下さい(パーマロイの熱処理とB-Hアナライザによる保磁力測定)http://metalheat.co.jp/technique/index02.html

金属熱処理ソリューション
http://www.ht-solution.jp

熱処理の外製化を試算します

金属熱処理ソリューションの田中です。
今回はお客様にて内製されている熱処理の
外製化のご提案のお話です。

ものづくりにおける熱処理の工程はニッチでマイナーですが奥が深く、
高い専門知識や人海戦術が必要になります。また、日本は世界的に見ても
電気代が高く、人件費やランニングコスト、後継者不足・育成の観点から
内製を続けるべきなのか見直しを検討されるお客様も増えています。

そこで金属熱処理ソリューションでは
各種熱処理の専門家が外製化した場合のコストの試算を行っています。
外製化することで、お客様にとっては限られた工場スペースが空き、
より付加価値の高い事業分野に特化することが可能となります。

金属熱処理ソリューションでは
単品はもちろんですが、量産でも十分コストメリットが出せる
設備を揃えていますので、一度ご検討されてはいかがでしょうか。

金属熱処理ソリューション
http://www.ht-solution.jp

歯車の刃先の欠損(焼入後)

金属熱処理ソリューションの田中です。

歯車やギア等刃先の強度を上げるために
全体(ズブ)焼入れ、浸炭焼入れ、高周波焼入れ、窒化等
様々な方法で熱処理が施されていますが、
その中でよく使用時に刃が欠損するお話をよく聞きます。
原因としては硬度が高すぎたり、
高周波や浸炭における硬化層のムラが原因であることがあります。

金属熱処理ソリューションでは
高周波は周波数の調整やコイルの工夫で、
浸炭は熱処理条件の工夫で歯車表面を均一に硬化させることが可能です。

断面を切断してみると、歯車の凸凹に沿う形で
綺麗な硬化層が作られており、
より強度の高い製品を作ることができます。

案件の使用用途に合わせて提案していますので
ギア・歯車の欠損でお困りのお客様は是非お問合せ下さい。

金属熱処理ソリューション
http://www.ht-solution.jp

金属に加熱(熱処理)で着色させる

金属熱処理ソリューションの田中です。

金属を大気中で加熱すると表面に色が付きます。
いわゆるテンパーカラーと呼ばれるものです。

この着色は、金属(鉄・鋼)表面にできる
酸化膜によるもので、温度によって色が異なります。
例えば200℃程度であればきつね色、シャンパンゴールドに、
300℃程度であれば青色に着色します。

本来着色はクレームとなることが多いのですが、
何も塗らずに加熱のみで金属から色を引き出すという意味で、
デザイン性、意匠性を目的として
意図的に着色が求められるシーンがあります。

例えば綺麗な金属表面に
焦げ付き感使用感レトロ感のある色を付けたい場合、
塗装では表現・再現が難しいと思われますが、
とある加熱条件で再現可能です。

温度だけでなく金属の表面状態や、材料の種類によっても色の
付き具合は変わってきますが、決して同じ模様が出来ない
世界でただ一つの模様が作り出せます。
金属を使用するヴィンテージ品、家具、模造品、オブジェ等
への活用が期待されます。

P1020246

※写真は実験時のもので他にも様々な色が可能です

まずは試作からご検討下さい。

金属熱処理ソリューション
http://www.ht-solution.jp

ソルトバスによる加熱実験承ります

ソルトバスは液体のため、
炉内が大気やガスの電気炉に比べて熱伝導に優れます。
これを利用した加熱実験も随時承っております。
有効寸法φ600×650mmで、温度は190℃~1050℃まで対応可能です。

普段は焼入れを低歪みで処理したい案件で使用していますが、
試作、実験でもご要望に合わせて柔軟に対応します。
処理設備のすぐ横に打合せスペース、
電源も完備しています。

お気軽にお問合せ下さい。

金属熱処理ソリューション
http://www.ht-solution.jp